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インテリアコーディネーター試験【マンセル表色系・PCCS】

1次試験
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色の表し方はさまざまあります。インテリアコーディネートではマンセル表色系・PCCS(日本色研配色体系)がよく使われます。

今回はマンセル表色系・PCCS(日本色研配色体系)のなかでも、インテリアコーディネーター試験でよく出題される個所について解説します。

しかくしか
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マンセル表色系・PCCS(日本色研配色体系)を覚えよう

マンセル表色系

マンセル表色系は、アメリカの美術教育家で画家でもあるアルバート・マンセルが考案しました。

色を「HV/C」で表します。

H:Hue(ヒュー),色相
V:Value(バリュー),明度
C:Chroma(クロマ),彩度

「5R4/14」は「色相:5R、明度:4、彩度:14」ということです。

本試験で、「HV/C のHの意味はなに?」という問いが出題されたことがあるので、それぞれのアルファベットに対応する日本語は覚えておきましょう。

では、色相、明度、彩度についてみていきましょう。

色相

色相は色合いのことです。

基本の5色:R(赤)・Y(黄)・G(緑)・B(青)・P(紫)
その中間の5色:YR(黄赤)・GY(黄緑)・BG(青緑)・PB(青紫)・RP(赤紫)
基本の5色+その中間の5色=10色の主要色相
さらに、10色の主要色相をそれぞれ10分割して、合計100色相でできています。

向かい合う位置にある2色は補色といいます。マンセルの補色は物理補色といい、混ぜ合わせると無彩色(白、灰色、黒)になります。

明度・彩度

明度
明度は明るさの度合いのことで、0~10までの数値で表します。
理想的な白を明度10、理想的な黒を明度0とします。理想的な白と黒は、現実には表現できないので、一番明るい明度は9.5、一番暗い明度は1.0になります。

彩度
彩度は鮮やかさの度合いのことで、0~14程度までの数値で表します。
彩度は無彩色(白・灰色・黒)を0として、最大14程度まであります。ただし、最大値は色相によって異なります。赤・黄系の最大値は14程度、青系は8~10程度になります。

有彩色の場合は「HV/C(色相・明度/彩度)」で色を表示しましす。
無彩色の場合は「N V」、Neutral(ニュートラル:中性・中立)の頭文字N明度で色を表示します。

マンセルの色相、明度、彩度を立体的に表現したものをマンセル色立体といいます。

色相によって彩度の最大値が異なるので、色立体を真上から見るとでこぼこしています。
赤・黄系は最高彩度が14程度あるので出っ張っており、青系は最高彩度は8~10程度なのでへこんでいます。

PCCS(日本色研配色体系)

PCCS(Practical Color Co-ordinate System,ピーシーシーエス:日本色研配色体系)は、財団法人日本色彩研究所が考案しました。

PCCSの色相環は、24色相です。

色立体は、上から見るときれいな円形(どの色相も最高彩度は9s)ですが、横から見るとゆがんでいます。

PCCSは色相、明度、彩度のほかに、明度と彩度を合わせたトーン(色調)という概念があります。

ビビッド(冴えた・鮮やかな)、
ブライト(明るい)、ストロング(強い)、ディープ(濃い)、
ライト(浅い)、ソフト(やわらかい)、ダル(鈍い)、ダーク(暗い)、
ペール(薄い)、ライトグレイッシュ(明るい灰みの)、グレイッシュ(灰みの)、ダークグレイッシュ(暗い灰みの)

インテリアコーディネーター試験ではトーンについて、よく出題されます。

トーンの名前を知っているだけで得点できる場合があるので、きっちり覚えておきたいところです。覚えにくいところは語呂合わせなどを利用して、覚えてください。

まとめ

インテリアコーディネーター試験のマンセル表色系・PCCSに関する問題は、それほど難しいものは出題されません。

例えば、マンセル表色系で表された「2.5G 5/1」はどのような色か?と出題されたら、「HV/C(色相・明度/彩度)」を思い出してください。彩度が「1」なので、無彩色に近い色ということが分かります。そして、Gは緑なので、緑がかった灰色と推理できます。

マンセル表色系・PCCS以外にも色の表し方はいろいろあり、それぞれがとても奥深いです。それらをすべて勉強するのは、かなりの時間が必要です。インテリアコーディネーター試験の合格を目指すなら、必要なところを効率よく勉強するのがよいと思います。

色についてさらに知識を深めたい場合は、色彩検定やカラーコーディネーターのテキストなどを参考にしてください。

色の原理についてはこちらをご覧ください

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