インテリアコーディネーター試験では、デザイナーズチェアの問題は頻出です。
有名なデザイナーズチェアの作品名、デザイナー名、特徴などを覚えましょう。
製作年は参考にするテキストによって異なっていることがあります。どうやら作品によっては、デザインを発表した年と販売した年が異なっていたり、数年後にデザインを改良していたりするので、どこを製作年とするかで、違いが生じているようです。
そのため年号は、だいたいの時期(古いものなのか新しいものなのか)が分かる程度で大丈夫です。
また、インテリアコーディネーター試験で出題されるような有名なデザイナーズチェアでも、楽天などで普通に購入できるものもあります。商品紹介のページは色々な角度の写真を見ることができるので、参考にしてください。
(復刻版はオリジナルと素材が異なる場合がありますので、注意してください)
トーネット
14番のイス
ミハエル・トーネットはドイツとオーストリアで活躍した家具デザイナーです。
蒸気で木を柔らかくして曲げる曲木の技術を開発し、大量生産に成功しました。6つのブナ材のパーツで構成されていて、簡単に組み立てができます。分解可能なので、輸送が楽です(ノックダウン方式)。
通称カフェチェアと呼ばれています。
ウィーンチェア
ゲブリューダー・トーネット(トーネット兄弟)社はミハエル・トーネットとその息子達の会社です。ル・コルビュジエが好んだとして有名です。
◆覚えられない方へ
マッキントッシュ
ヒルハウス(ラダーバックチェア)
ラダー(Ladder )は梯子(はしご)の意味です。
◆覚えられない方へ
リートフェルト
赤と青のイス
リートフェルトはデ・ステイル運動(オランダの新しい芸術運動)に参加していました。
デ・ステイル運動の中心的存在のピエト・モンドリアン(画家)の影響を受け、赤、青、黄色が使われています。
ジグザクチェア
こちらもリートフェルトのデザインです。
◆覚えられない方へ
マルセル・ブロイヤー
ワシリーチェア
マルセル・ブロイヤーはバウハウス(ドイツに設立された美術・建築など造形の学校)の木工部門の教師でした。自転車の鋼管製のハンドルから発想を得て、ワシリーチェアをデザインしました。
ワシリーチェアの名前の由来はバウハウスの同僚のワシリー・カンディンスキー(画家)です。
チェスカチェア
こちらもマルセル・ブロイヤーのデザインです。
チェスカチェアの名前の由来は娘(チェスカ)です。
カンチレバー方式の椅子です。カンチレバーとは4本脚ではなく、片側だけのフレームでバランスを取る構造です。
◆覚えられない方へ
デザイナーズチェア②に続きます。