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インテリアコーディネーター試験【寝具】

1次試験
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枕は、頭部から頸椎(けいつい)・首にできる隙間を埋め、脊椎のS字カーブを一定の高さに維持する役目があります。

また、頭部からの発汗による不快なムレを減らすよう通気性吸放湿性も必要な性能になります。

好みの感触や使い方、個人の体型や寝姿勢に合わせて、形状や素材を選択します。

枕の形状

枕の形状には、端部と中央部に高低差をつけて寝返りをしやすいようにした形状、肩への負担を減少するため背中上部まで支える形状、自分の体に合ったオーダーメイドなど、さまざまな形状があります。

枕の素材

枕の素材は、自然素材のそば殻やヒノキチップ、合成樹脂のウレタンフォームなど、さまざまなものが使われています。

そば殻
そばの実の殻です。硬めの素材で、通気性や吸湿性に優れています。

ヒノキチップ
天然のヒノキを素材にしたものです 硬めの素材で、 防虫・防湿効果があります。

羽根
水鳥の羽根です。柔らかい素材で、通気性、保温性に優れています。

ポリエステルわた
化学合成繊維で弾力性、保湿性、耐久性に優れた素材です。手芸でよく使われるわたです。

ポリエチレンパイプ
ストローを短く切ったような形状の硬めの素材です。通気性耐久性に優れています。家庭で手軽に洗濯できます。

エラストマーパイプ
シリコンの柔らかい素材です。

ウレタンフォーム
低反発ウレタン:頭部の形状にフィット
高反発ウレタン:適度な硬さで首や頭を支える

複数の素材を組み合わせて、好みの高さや硬さになるように、オーダーメイドの枕もあります。

布団

快適な睡眠のためには、寝床内気候(寝具と人体の間の温度・湿度)は、温度33±1℃、湿度50±5%が理想とされています。快適な眠りのために、布団やパジャマなどで、適切に体温調節を行います。

就寝時はコップ一杯の汗をかくといわれています。 寝床内の湿度が高くならないために、掛け布団には保温性だけでなく、吸湿性、透湿性、放湿性が必要です。また、動きやすく寝返りも打ちやすいように、軽さ、軟らかさ、体にフィットするドレープ性も求められます。

掛け布団の中綿の素材

掛け布団の中綿には、羽毛、真綿(絹)、木綿、羊毛、化学繊維(ポリエステル)などが使われます。

水鳥の胸の部分の羽軸のない綿羽を羽毛(ダウン)といいます。タンポポの綿毛のようにフワフワしている羽毛は、保湿性透湿性吸湿性放湿性に優れていて、軽くて体にフィットします。

羽軸のあるものは羽根(フェザー)と呼ばれ、弾力性があります。掛け布団には翼の部分ではなく、腹部などに生えている小さな羽根(スモールフェザー)が使われます。

羽毛(ダウン)が50%以上使われているものを羽毛布団、50%未満のものを羽根布団といいます。



真綿布団は、綿ではなく布団の一種です。繊維が細かく、軽く柔らかいのが特徴です。

ポリエステルわたは、枕にも使われますが、掛け布団、敷き布団にも使われます。化学合成繊維で弾力性、保湿性、耐久性、かさ高性(ボリュームを維持するための復元性、反発性)に優れています。 吸湿性はあまりよくありません。

敷き布団の中綿の素材

木綿、羊毛、化学繊維(ポリエステル) 、ウレタンフォーム、キャメル(ラクダの毛)などが使われています。

羊毛保湿性がよく、特に吸湿性・放湿性に優れています。

羊毛だけで厚みのある敷き布団を作ろうとすると、たくさんの羊毛が必要になるので、化学繊維など他の素材と混合した敷き布団もあります。

しかくしか
しかくしか

一般的に天然繊維は吸水性・吸湿性がよくて、合成繊維はよくないんだね。

ちなみに再生繊維のレーヨンは天然の素材からつくられから吸水性があるんだよ。

ベッドリネン

ベッドパッド、シーツ、ベッドスカート、ベッドカバーなどのベッドウェアー全般をベッドリネンと呼びます。

ベッドパッドはマットレスとシーツの間に敷くもので、汗がマットレスに直接染み込むのを防ぎます。
ちなみに、敷パッドはシーツの上に敷きます。直接、肌に触れるので、肌触りがよいものや、体感温度の調整する機能があるものなどを選ぶと、寝心地がよくなります。

シーツには、アッパーシーツ(上掛け用)とアンダーシーツ(下敷き用)があります。
アンダーシーツには、一枚の布のフラットシーツ(メイキングシーツともいいます)と、BOXシーツなどのマットレスを覆うフィットシーツがあります。

ベッドスカートは、ベッドの脚やベッドの下の部分を覆う布です。

ベッドカバーはベッドを覆う布で、ベッドスプレッドともいいます。

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