ローマンシェードを覚えよう
ローマンシェードとは
ローマンシェードは、装置を取り付けて、布地を蛇腹状に折りたたんで、上下に開閉するウィンドウトリートメント(窓まわりの装飾)です。
カーテンと同じ生地を使うので、お部屋に統一感を出すことができます。
シンプルなものから装飾性の高いものまで、様々な種類があるので、洋室にも和室にもマッチします。
そのため、私は2次試験の製図の練習で、ウィンドウトリートメントについて指定がないときは、全部、ローマンシェードを描いていました。展開図や、アイソメ・パースは、カーテンのヒダや、ブラインドの羽根があると、描くのが難しくなります。絵心のない私は、シンプルなローマンシェードを選んで描いていました。
では、ローマンシェードには、どんなスタイルがあるか見てみましょう。
ローマンシェードのスタイル
ローマンシェードのスタイルには、「プレーン」「シャープ」「ピーコック」「バルーン」「オーストリアン」「ムース」などがあります。
プレーン
ローマンシェードの最もシンプルで基本的な形です。。
シャープ
バーを仕込んで、水平ラインを強調したスタイルです。たたみ上げたときに、ヒダがきれいにおさまります。
ピーコック
孔雀(ピーコック)の羽根がモチーフになっています。たたみ上げると、裾(すそ)が扇形になります。
バルーン
引き上げると裾に風船のようなふっくらした丸みができるスタイルです。下げるとカーテンのようになります。
オーストリアン
タックにより全体にスワッグ(半円状の生地)があるゴージャスなスタイルです。使用する生地が多いので、軽い素材が向いています。開閉せずに下した状態のまま使用するのが一般的です。ホテルのロビーや劇場などでよく使われています。
ムース
スワッグを一本の紐(ひも)で裾(すそ)の中央から引き上げるスタイルです。
「シャープ」と「オーストリアン」と「ムース」は覚えにくいので、こんな覚え方はいかがでしょうか。
ローマンシェードの操作方法
操作方法には「コード式」「ギア式(ドラム式)」「ハンドル式」「自動式」があります。
コード式:コードを引っ張って上げ下げします。丈が長いと力が必要になります。小さい窓や素材が軽い場合などに適しています。
ギア式(ドラム式):ボールチェーンで操作します。ドラムに昇降コードを巻き取るので、力は必要ありません。
ハンドル式:手でハンドルを回して、操作します。
電動式:リモコンやスイッチを押して、操作します。大きい窓や、手が届かない天窓などに適しています。