木造軸組構法の「屋根」と「床」と「柱」の覚え方だよ
木造軸組構法についてはこちらをご覧ください。
屋根の覚え方
屋根は垂木(たるき)の上に野地板(のじいた)を貼って、その上にルーフィング(防水紙)を敷いて、屋根材を固定します。
垂木は棟木(むなぎ)・母屋(もや)・軒桁(のきげた)に架け渡します。
屋根の覚え方↓
屋根の素材・構造についてはこちらをご覧ください。
1階の床の覚え方
1階の床を支える部材は根太(ねだ)、根太を支える部材は大引き(おおびき)です。大引きの両端は土台(どだい)に止められています。
1階の床の覚え方↓
束石、床束、大引き、根太で造る床を束立て床(つかたてゆか)というよ
・束立て床:束石、床束、大引き、根太で造る床。1階の床に多く用いられる。
・梁床(はりゆか):根太を床梁(ゆかばり)で支える。2階の床。
・根太床(ねだゆか):根太だけで支える床。廊下などスパンの短い空間。
・組床(くみゆか):大梁に小梁を組み、その上に根太を掛ける。広い空間。
床組みには、コンクリートスラブや土間の上に、床束を使わず、大引きや根太を直接のせて床を貼る転ばし床もあります。転ばし床はマンションなどで多く用いられます。
最近の住宅では、根太を取り付けずに厚い床材を用いる根太レス工法(剛床工法)が増えてきています。
柱の覚え方
柱には、通し柱(とおしばしら)、管柱(くだばしら)、間柱(まばしら)があります。
通し柱と管柱は建物を支える重要な部材で、通し柱は土台から2階の桁(けた)までつながっている柱、管柱は1階と2階で分かれている柱です。
間柱は、柱と柱の間の細い柱で、壁を支える部材です。
通し柱は名前から長い柱ということが想像できますが、管柱と間柱はどっちがどっちか分からなくなることがあるかもいれません。そういう方は、「間柱が壁」、略して「まかべ」と覚えましょう。
胴縁(どうぶち)は壁を取り付けるための部材です。柱や間柱に取り付けます。壁を構成する部材として、間柱と一緒に胴縁も覚えておいてください。
胴縁は縦方向に取り付ける方法もあります。縦胴縁はこちらをごらんください。
まかべさんを漢字で書くと一般的に「真壁さん」になりますが、「真壁」は建築用語では「しんかべ」と読みます。真壁(しんかべ)は柱が見える壁の作り方で、和室によく用いられます。柱が見えない壁は大壁(おおかべ)といいます。
真壁と大壁の違いについてはこちらをご覧ください。
試験ぎりぎりまで、頑張ろう!