エネファーム、エコキュート、エコジョーズ。
名前が似ているけど、どう違うのかな。
語呂合わせもあるよ。
エネファーム・エコキュート・エコジョーズ
エネファーム・エコキュート・エコジョーズは、お湯をつくる省エネの商品です。
それぞれどのような特徴があるかみてみよう
エネファームの特徴
エネファームは、発電と給湯ができる家庭用燃料電池です。エネは「エネルギー」、ファームは「農場・農園・養殖場」で、自宅でエネルギーをつくるという意味が込められた言葉です。
エネファームは、都市ガスやLPガス等を燃料として発電し、その際に生じる熱を給湯などに利用します。このように、電気と熱を同時につくり出すシステムをコージェネレーション(熱電併給)システムといいます。
コージェネレーション(cogeneration)の「co」は「共に」という意味がある接頭語です。「co」の接頭語の単語には、collaboration(コラボレーション)などがあります。
コージェネレーション(cogeneration)の「generation」は「世代」という意味のほかに「発生・生成」という意味もあります。
コージェネレーションは「共に発生」という意味で、エネファームのコージェネレーションシステムは「電気」と「熱」を同時につくる仕組みということです。
エネファームは、燃料電池ユニットと貯湯ユニットがあります。燃料電池ユニットで、ガスから水素を取り出して、空気中の酸素と化学反応させて「発電」を行います。その際に発生する熱でお湯をつくって、貯湯タンクにお湯を貯めます。
エネファームの発電にはガスが必要なので、オール電化の家庭では使用することができません。
また、導入費用が高いという特徴もあります。
エネファームの特徴の語呂合わせです。
エコキュートの特徴
エコキュートは、「エコ」な「給湯」でエコキュートです。
エコキュートは「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といい、ヒートポンプ技術を利用して、少ない電気でお湯をつくることができます。
「ヒートポンプ」はエアコンや冷蔵庫でも使われる技術です。大気中の熱(ヒート)をくみ上げて(ポンプ)、移動させる技術です。
エコキュートは、大気中の熱を取り込んで冷媒が吸収します。冷媒を圧縮して高温化し(気体は圧縮すると温度が上がる)、高温になった冷媒の熱を水に伝えて、お湯をつくっています。
冷媒は熱を運ぶ物質で、ヒートポンプユニット内をぐるぐる循環しています。エコキュートでは、自然冷媒のCO2(二酸化炭素)が使われています。
エコキュートは、直接お湯を温めるために電気を使っているわけでなく、冷媒の圧縮・膨張に電気を使います。そのため、少ない電気でお湯をつくることができます。
夜間の電気代の安い時間に稼働させると、電気代の節約にもなります。夜間にお湯をつくって、一日分のお湯を貯湯タンクに貯めておくので、家族の人数から一日の使用量を想定して、適切な大きさのタンクを選ぶことが大切です。
エコキュートの特徴の語呂合わせです。
エコジョーズの特徴
エコジョーズは、少ないガスで効率よくお湯を沸かすことができる省エネ給湯器です。
エコジョーズは、一次熱交換器と二次熱交換器を設置して、今まで捨てていた排気ガス中の熱を二次熱交換器で回収するコンデンシング技術を用いています。
コンデンシングは、排気ガス中の水蒸気を水に戻す際の潜熱を回収することで、熱効率が向上されます。排気ガス中の水蒸気が凝縮された水をドレン水といいます。ドレン水は排気ガス中の酸化物が溶け込んで強酸性となります。このドレン水は中和された後、ドレン排水として排出されます。そのため、ドレン配管工事が必要となります。
エコジョーズはお湯が必要な時に必要な量をつくる瞬間式湯沸かし器なので、貯湯タンクがありません。そのため、エネファーム、エコキュートに比べて、導入費用が安くなります。
エコジョーズの特徴の語呂合わせです。
それぞれの原理は専門的で難しいね。
まずはキーワードとなる言葉を覚えておこう