2次試験の対策、何から始める?
まずは、1次試験で勉強したことを覚えているうちに、出題されそうな論文のテーマについてまとめておくのがいいと思います。
インテリアコーディネーター試験の二次試験の対策の大部分は、製図に時間を使うことになると思います。そのため、論文の対策を先にしておくと、気分的にも楽になります。
過去に出題されて論文のテーマ
最近の論文の出題テーマです。
- 第38回(2020年)
換気(汚染源・風力換気・温度差換気) - 第37回(2019年)
加齢(筋力低下、視覚・聴覚機能の低下) - 第36回(2018年)
カーペット・フローリング(吸音性・メンテナンス・吸放湿性・デザイン性・歩行感・コストのなから3つ選ぶ) - 第35回(2017年)
壁クロスを例にインテリアエレメントの決定のフロー(ヒアリングと助言・イメージの具体化と提案・確認と決定) - 第34回(2016年)
幼児にとって安全な住環境(窓廻り・浴室・キッチン)
一つの大きなテーマがあって、それに対して3つの視点から論じるという問題が続いています。論文は全体で550~600字なので、1つのキーワードは200字程度ということになります。
私は第37回に受験したので、論文のテーマは「加齢による身体機能低下を考慮した住まいのインテリア計画について」でした。
関連するキーワードを書き出して、それを膨らませて、一気に解答用紙に書きました。
下書き用紙も配布されますが、書き直す時間がもったいないと感じたので、私は下書き用紙は使いませんでした。
論文に書いた中身を正確には覚えていませんが、
- 加齢による筋力の低下のため、段差をなくし、手すりをとりつけ、ドアはレバーハンドルに・・・
- 視覚機能の低下により、高齢者は若者の2~3倍の照度が必要になるので、全般照明だけでなく局部照明も・・・
- 聴覚機能の低下により、音が聞き取り取にくくなりテレビの音が大きくなるので、ドアの密閉性を・・・
こんな感じだったと思います。
採点基準がどのようになっているか分かりませんが、この程度のことが書けていれば大丈夫だと思います。
出題されそうなテーマ
何が出題されるか予想できませんが、「バリアフリー」「地震」「照明」「環境対策」など、だれにでも、どの部屋にも当てはまるテーマを押さえておくと、色々なテーマで応用できると思います。
また、「インテリアコーディネーターの業務」についても確認しておく必要があります。
思いつくテーマとキーワードをいくつか挙げておきます。ご自身でも調べて、まとめておいてください。
バリアフリー・高齢者
- 段差の解消、手すりの設置
- 車いす(通路の幅、設備の高さ、床材の素材)
- トイレ(介助スペース幅500mm以上)
- ヒートショック
- 照明(3路スイッチ、フットライト)
- 水栓(シングルレバー)
- ドアの取っ手(レバーハンドル)
- 引戸(上吊り式)
- IHクッキングヒーター
- ホームエレベーター など
詳しくは【住宅のバリアフリー①】をごらんください。
地震対策
- 転倒防止(耐震金物、チェーン、突っ張り棒など)
- 避難通路の確保(家具の配置、ゾーニング)
- ガラス飛散防止フィルム
- 飛び出し防止ラッチ
照明
- 全般照明、局部照明、全般局部併用照明
- LED照明
- 色温度、演色性
- グレア
環境への取組・省エネ
- 断熱材
- 太陽光発電、燃料電池
- 木製サッシ、樹脂サッシ、複層ガラス
- SDGs(持続可能な開発目標)、ZEH、廃棄物
インテリアコーディネーターの業務
- 顧客の要望を聞き出す、顧客志向
- ライフスタイルの確認
- コスト、トータルバランス
- プレゼンテーション資料
- ショールーム
シックハウス
- ホルムアルデヒド、VOC
- F☆☆☆☆
- 換気、通風
- 自然素材(珪藻土など)
防犯
- CPマーク
- 合わせガラス
- 玄関(人感センサー)
- シャッター、雨戸
色彩計画(カラースキーム)
- ベースカラー(基調色)
- アソートカラー(配合色)
- アクセントカラー(強調色)
- 色の効果(寒色、暖色など)
参考書
予想問題集
過去問題集
原稿用紙の使い方など、一から論文について勉強したい場合は、インテリアコーディネーター2次試験用の論文の参考書もあります。
私は予想問題集の論文解答例を見て、原稿用紙の使い方や文章の組み立て方、問題の傾向を確認しました。
あとは、一次試験のテキストを見直して、キーワードになりそうな言葉を探して、その言葉の意味を覚えました。