インテリアコーディネーター試験【ベッド】

ベッドの構造

ベッドはマットレスと、それを支えるボトムとフレーム（ヘッドボード・フットボード・サイドレール）からなります。

ベッドのマットレスを支える部分をボトムといいます。

非弾性ボトム（板や簀子（すのこ）など）のシングルクッションタイプと、弾性ボトム（クッション性があるスプリングなど）のダブルクッションタイプがあります。

また、ヘッドボードとフットボードの両方あるものをヨーロッパスタイルといい、ヘッドボードしかないものをハリウッドスタイルといいます。

ベッドのサイズ

サイズは「シングル」「セミダブル」「ダブル」「クイーン」「キング」があります。

	幅（mm）
シングルサイズ	950～1050
セミダブルサイズ	1050～1300
ダブルサイズ	1300～1500
クイーンサイズ	1500～1800
キングサイズ	1800～2100

ベッドの長さは一般的に1900～2050mmです。

マットレスの構造

マットレスは、姿勢の保持とクッション性の役割を持ちます。

マットレスの一番上は人体に直接触れるので柔らかい層、真ん中は姿勢を保つために比較的硬い層、一番下は衝撃を吸収する層になっています。

柔らかすぎるマットレスに仰向けに横になると、腰椎に負担がかかります。

【人間工学②～人体の質量・寸法～】をごらんください。

マットレスのクッション材

さまざまな素材がマットレスに使われています。

ポケットコイル

バネが一つずつ不織布の袋に包まれているので、点で体を支えます。体にフィットするので、体圧分散に優れています。

ボンネルスプリング

バネが連結しているので、面で体を支えます。価格が手ごろです。一つずつ袋に包まれているポケットコイルに比べて通気性はよいです。

高密度連続スプリング

鋼線を高密度に編み込んでいるので、耐久性に優れています。連続したバネで体を支えるので体圧分散も優れています。

ウレタンフォームマットレス

クッション性が高く、体にフィットします。スプリングタイプに比べて、通気性は悪いです。

パーム（ヤシの実の繊維）

天然素材のヤシの実の繊維でできているので、通気性が優れています。亀の子たわしもヤシの実の繊維でできています。

ウォーターマットレス

体圧分散に優れています。重量があります。

機能付きベッド

コンバーティブルベッド

ソファベッドなど、必要に応じてベッドとして使えるものをいいます。

ギャッジベッド（介護用ベッド）

ベッドの上半分が持ち上がって、寝起きの動作を補助する機能を持ちます。