机の基本構造
甲板
天板、作業面です。
幕板(まくいた)
甲板を脚に固定したり、強度を高める役割があります。無垢材の場合、反りを防ぐ役割もあります。
脚
甲板を支えます。
貫(ぬき)
脚と脚をつないで、強度を高めます。
隅木(すみき)
脚の四隅に取り付けて、強度を高めます。
(問題)
木製テーブルの部材名で関連のないものは?
1.脚 2.幕板 3.笠木 4.貫
(答え)
3.笠木
笠木(かさぎ)はイスの部材だよね
イスの部材については【イス②~構造~】をごらんください。
甲板の種類
無垢(むく)材
丸太から切り出した木材です。一枚板以外は、板を矧(は)ぎ合わせます。
(矧ぎ合わせる:つなぎ合わせる)
平矧ぎ(芋矧ぎ):接着剤のみでの単純な接合です。
本実矧ぎ:片方の側面に溝(凹)、他方に突起(凸)をつくって接合します。突起の部分を実といいます。
蟻実矧ぎ:凹凸の「凸」の部分が蟻形(台形)です。
雇い実矧ぎ :両方の側面の溝に、実をはめ込む加工です。
ビスケットジョイント:ビスケットと呼ばれる木製チップで接合します。
無垢の幅広板の場合、木材の乾燥による反りなどの変形を防ぐために、すいつき桟を使う方法があります。
ランバーコア構造
矧ぎ合わせた無垢の小角材を芯材として、その両面に練付合板などを張ったものです。
(ランバー:木材、コア:芯)
フラッシュ構造
小角材を格子状に組んだものの両面に、練付合板などを張ったものです。
無垢の板より軽く、反りにくいので、家具によく使われています。
ペーパーコア構造
ペーパーコア(紙の芯材)の両面に、練付合板などを張ったものです。
蜂の巣のような六角柱が並んだハニカム構造などがあります。
パーティクルボード構造
パーティクルボードの両面に、練付合板などを張ったものです。
積層合板構造
積層合板の両面に、練付合板などを張ったものです。
パーティクルボードと合板については、【木材の知識③】をご覧ください。
芯材の両側に張る練付合板ってなに?
練付合板は、合板に突板(つきいた)を貼り付けたものです。突板は、木目が美しい天然木を薄くスライスしたもので、表面の化粧材です。突板を用いると、木材の風合いを活かして、均一な仕上げになります。
似たようなものに、単板、挽き板があります。
突板と単板は同じ意味で使われています。突板(単板)は、刃物でごく薄くスライスしたものです。そのため、キズがつくと、下の合板が見えてしまいます。
挽き板は、のこぎりで薄く挽いたものです。突板よりも厚さがあります。
框組(かまちぐみ)構造
框組(周囲を木枠を組む)に、鏡板(かがみいた)をはめ込んだ構造です。