収納家具の分類
収納家具は大きく「単品家具」と「システム家具」に分けられます。
単品家具
置き家具とも呼ばれます。
食器棚や洋服ダンスなど、単体または組み合わせが限定されたもので、用途が明確です。
システム家具
複数のパーツを組み合わせた家具です。
ユニットファニチュア:箱を一つの単位(ユニット)とした家具。規格寸法で展開。
ビルトインファニチュア:あらかじめ壁面などに組み込まれた家具。
収納家具の基本構造
収納家具は、基本的に箱・枠からなります。
扉
無垢の一枚板戸、鏡板がはめ込まれた框戸(かまちど)、枠と桟(さん)の骨組みの上に板材を接着したフラッシュ戸、ガラス戸、引き戸など、さまざまなものがあります。
棚板
固定式と可動式があります。可動式は棚ダボを使います。
方立(ほうだて)板
縦方向の仕切り板です。補強も兼ねています。中仕切り板ともいいます。
台輪(だいわ)
家具を支える台座です。扉や引出しが床や足先に接触しない役割もあります。通常、幅木(巾木)と同じ高さにします。
「台輪」に似た言葉に「支輪」があります。支輪は「しりん」と読みます。
支輪は、家具の上部に取り付ける水平の装飾部材です。キッチンのウォールキャビネットなどの上部につけ、天井とのすき間を埋める役割もあります。廻り縁(まわりぶち)と色を合わせると一体感がでます。廻り縁は回り縁と書く場合もあります。
また、造り付け収納家具などと壁のすき間を埋める板状の部材はフィラーと呼ばれます。(フィラー:詰め物、充填材)
「台輪」「支輪」「幅木」「廻り縁」をこの機会に覚えましょう。
「幅木」を覚えるついでに、「雑巾摺り(ぞうきんずり)」「畳寄せ」についても覚えておきましょう。
ちなみに、「廻り縁」「幅木」「雑巾摺」「畳寄せ」は見切り縁(みきりぶち)といいます。
見切りとは、天井と壁や床と壁など、境目部分をきれいに仕上げるという意味です。見切り縁は、境目がきれいに見えるように取り付ける部材のことをいいます。