世界遺産検定2級のCBT試験を受けてきました。
CBT試験ってどうやって受けるの?
私が世界遺産検定を受けたのはコロナ禍の2021年6月です。受験の大まかな流れは同じだと思いますが、受付での感染症対策など、現在の対応とは異なる場合がありますので、参考程度に留めてください。
世界遺産検定2級のCBT試験
世界遺産検定2級は公開会場試験とCBT試験があります。公開会場試験は従来通りの紙の試験で、CBT試験はパソコンを用いた試験です。
世界遺産検定2級の公開会場試験とCBT試験についてはこちらをご覧ください
私が世界遺産検定を受検しようと思ったときには、公開会場試験の申込が終わっていたので、CBT試験に申込しました。
世界遺産検定のCBT試験は、受検日の4日前まで申込ができます。また、予約の変更も4日前までなら可能なので、自分の都合に合わせて、日時や会場を選ぶことができます。
CBT試験の申込は世界遺産検定の公式サイトから行います。
申込が完了すると、事務局から「【世界遺産検定】お申込完了のお知らせ」というつメールが届きます。受験票はありません。メールを印刷する必要もありません。
メールに「当日の持ち物」「受検予約の確認・変更」「受検までの流れ」などについて、分かりやすく書かれているので、このメールをしっかり読んでおけば大丈夫です。
当日の持ち物
CBT試験には受験票がないので、マスクをして、本人確認書類を持って、受検時刻の30~5分前に会場に行くだけです。
筆記用具などは必要ありません。
受検の流れ
私が申し込んだテストセンターは雑居ビルのなかにありました。
会場内は、手前に受付があり、奥ににパソコンが並んだ部屋が2つあります。受付は明るく清潔な印象で、パソコンが並んだ部屋はガラス張りで、中の様子がよく見えます。
平日の昼間だったこともあるかもしれませんが、席は一つずつ空けて座り、隣の人と十分に距離がありました。衛生的だし、隣に人がいないので試験に集中できそうだと思い、安心しました。
受付
受験票はないので、受付で名前と予約時間を聞かれました。
受付の方が予約の確認作業をして、そのあと、試験の説明を受けたり、同意書に署名したり、ポケットに何も入っていないか聞かれたりします。私はメガネをかけていたので、メガネの裏もチェックされました。
試験の説明が終わったあと、「試験時間まで少し時間がありますが、すぐに受検することもできます。どうされますか?」と聞かれました。
深く考えずに、すぐに受けることにしましたが、これがちょっと失敗でした。
私は暑い日の14時頃、汗ダラダラの状態で会場につきました。そのあと、あまり時間を空けずに、クーラーがよく効いた部屋で試験開始。試験を受け始めて5分ほど経った頃、暑さが落ち着いて、逆に寒くなり、カーディガンをロッカーに置いてきたこと後悔しました。
もし、また受ける機会があれば、最後にテキストやノートを確認して、その間に室温に体を慣らして、温度調節完璧な状態で、試験にのぞもうと思います。
入室
試験を受ける部屋には、受付で渡されるクリアファイル(試験の説明などが書かれた紙・メモ用紙)とボールペン、ロッカーのカギ、本人確認証だけを持って入りました。音が気になるなら、イヤーマフを貸してもらえるようです。
最初に必要事項をキーボードを使って入力しますが、そのあとは、マウスでの操作になります。チュートリアルで操作の仕方が分かるようになっているので、初めてでも安心です。
世界遺産検定の公式サイトに「CBT試験の受検方法(動画)」があるので、心配な方はそれを見ておくとよいかもしれません。
また、私が受けたテストセンターでは、パソコンの前にファミレスにあるような呼び出しベルが置いてありました。試験中に困ったことがあれば、受付の人がすぐに来てくれます。
試験は60分あり、早く終われば、「試験終了」のボタンをクリックして、試験を終わらせることができます。
私は、自信がない問題がたくさんあって、何度も見直しをしたので、60分間フルに使ってしまいました。
残り時間が00:00になると、画面が自動的に切り替わって、画面に「合格」と表示されました。心の準備をしていなかったので、びっくりです。
てっきり、退出後に受付で「スコアレポート」を渡されて、そこで合否が分かるんだろうなって思っていたので、直前まで試験を受けていたパソコンの画面に、合否が表示されることに驚きました。
自分では「60点ギリギリぐらいかな」と思っていたので、合格できて、とても安心しました。
最後に、試験結果を印刷するための操作をして、試験を終わらせます。
インテリアコーディネーター試験では、試験終了後に「試験修了証明書」が印刷され、合否通知のダウンロードは11月下旬になるようです。
試験終了後
退出後、受付に行くと、「スコアレポート」を渡してもらえます。
すでに合否は分かっていますが、「合格」と書かれた紙をもらうと嬉しいです。
「スコアレポート」には分野別得点(基礎知識、日本の遺産、自然遺産、文化遺産、その他)が書かれていますが、各問題の正解・不正解は分かりません。試験中に使っていたメモ用紙は回収されるので、気になる問題は頑張って記憶して、試験終了後にすぐにテキストで確認するしかありません。
CBT試験の感想
CBT試験のメリット
- 都合のいい日時に受験できる
- 待ち時間が少ない
- すぐに結果が分かる
CBT試験のデメリット
- 問題用紙を持ち帰ることができない
- 受検料が公開会場試験より1,000円高い
公開会場試験の大学まで行く交通費を考えれば、受検料の違いはデメリットに入らないかもしれません。
一番のデメリットは問題用紙を持ち帰れないことです。間違った問題を見直すことができないのは残念です。
しかし、私としては、CBT試験はメリットが多いと試験だと思います。
従来の紙の試験は、試験監督から説明を受けて、その後、試験開始まで静かに待たないといけなかったり、女性が多い試験では、女子トイレがとても混雑したり。
みんなが一斉に試験を受けることで発生する「待ち時間」に不満を感じていました。CBT試験では、待ち時間はほとんどありません。
そして私が一番メリットを感じたのは、試験会場の椅子です。
私が受けたCBT試験のテストセンターは、ちゃんとしたパソコンチェアが設置されていました。資格の試験は大学の講義室が会場に使われることが多く、椅子が硬くて長時間座っているとお尻が痛くなることがあります。世界遺産検定2級は60分なので、それほど気になりませんが、90分以上の試験だと、お尻が痛くなって途中で集中力が切れないか心配になります。座面が柔らかい椅子だと、そういうことがなく安心です。
いままでは、資格試験の日時は決められていて、日程調整が面倒でしたが、CBT試験が導入されて、気軽に色々な試験を受けられるようになりました。次に、公開会場試験とCBT試験を選択できる場合、またCBT試験を選択したいと思います。