主なコンセントの記号を覚えよう
コンセントの基本となる図記号
コンセントの図記号は天井につけるコンセントが基本となります。
壁に取り付けるコンセントは、壁側を黒く塗ります。床に取り付けるコンセントは、黒い三角が下につきます。
コンセントの添え字(数字)
コンセントの横の数字はコンセントの口数です。
コンセントの添え字(アルファベット)
コンセントの横のアルファベットは種類の違いなどを表します。
アース付きコンセント
アース(接地)は漏電防止の役割があります。水回りで使用する洗濯機や電子レンジなどの電化製品にはアースが必要です。
アースには、接地極と接地端子があります。
接地極付コンセント
(E:earth)
3本のプラグ(通常のプラグ+アースピン)が差し込めるようになっているコンセントです。
接地端子(アースターミナル)付コンセント
(ET:earth terminal)
緑や黄色のアース線が取り付けられるコンセントです。
接地極付接地端子付コンセント
(EET:earth plate, earth terminal)
接地極と接地端子が付いているコンセントです。
抜け止め形コンセント
抜け止め形コンセント
(LK:lock)
プラグを差し込んで回転させるとロックされるコンセントです。抜けにくくなります。
防雨形コンセント
防雨形コンセント
(WP:water-proof)
屋外用のコンセントです。雨に濡れにくい仕様になっています。
複数の添え字
添え字は複数使われる場合があります。
コンセントの補足
配電方式
電気の配電方式には、単相2線式、単相3線式、三相3線式があります。
一般の住宅で用いられるのは、単相2線式、単相3線式です。
単相2線式は一般的なコンセントで、100Vを使うことができます。
単相3線式は、100Vと200Vを使うことができます。
単相3線式は電圧線2本と中性線の3本で配電する方式です。電圧線と中性線をつなぐと100V、電圧線どうしをつなぐと200Vを取り出せます。
単相2線式は電圧線と中性線の2本なので、100Vだけです。
200Vは消費電力が大きなエアコンやエコキュートなどに利用されます。
新築や増築の場合、大きな電力を必要とする電気機器の使用が想定される場所に、200V専用のコンセントを設けて、あらかじめ専用回路を確保しておきます。
一般的なコンセント(単相2線式100V)
住宅の一般的なコンセントをよく見てみると、【15A 125V】と表記されています。
(100Vなのに、125Vと表記されているのは、余裕を持たせているからだそうです。125Vまで耐えられるということです。)
一般的なコンセントは、15A(アンペア)まで供給できます。
コンセントの数は内線規程で部屋の広さによって望ましい数が推奨されています。内線規程は民間自主規格で法律ではありませんが、電気関連法令に準ずるものとして扱われています。
コンセントの数は2畳あたり1つを目安とします。原則的に部屋の対角の位置にコンセントを配置させます。
コンセントは、頻度は低いけど時々出題されてきたので、ざっと確認しておこう