デザイナーズ照明は、第31回(平成25年度)・第35回(平成29年度)に、照明のイラストをみて、デザイナー名を答える問題が出題されました。
第31回の問題は、デザイナー名とともに照明の特徴も選択肢に書いてあったので、知識がなくても、その場で考えて答えを導きだすことができる問題でした。しかし、過去に出題された問題が、形をかえて出題される可能性があるので、念のため、デザイナーズ照明を確認しておきましょう。
イサム・ノグチ「AKARI」シリーズ
イサム・ノグチは日本人の父、アメリカ人の母との間に生まれました。「AKARI」シリーズは、和紙と竹ひごで作られています。洋室にも和室にも合うモダンなデザインです。
ポール・ヘニングセン「アーティチョーク」
微妙にカーブした72枚の小さなはねが特徴です。1958年にデザインされました。野菜のアーティチョークに形が似ているので、この名前が付きました。
ミケーレ・デ・ルッキ「トロメオ」
シェードはアルマイト仕上げのアルミ製です。機能的でシンプルなデザインです。ワイヤーのテンションでアームのバランスをとっています。
アッキーレ・カスティリオーニ「STYLOS」
「STYLOS」は古代ギリシャ語で「柱」という意味です。乳白色のアクリルが使われています。コーナーや壁面を照らし、空間の広がりを感じさせます。
ポール・クリスチャンセン「レ・クリント」
1枚のプラスチックシートを複雑なカーブに手で折り上げています。光と影の造形が魅力的です。
フランク・ロイド・ライト「タリアセン2」
近代建築の3大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトの照明です。支柱のまわりに、たくさんの木の四角いシェードと反射板が連なっています。グレア(まぶしさ)のない光が特徴です。
フランク・ロイド・ライトについてはこちらをご覧ください。
アルバ・アアルト「ゴールデンベル」
「パイミオチェア」の アルバ・アアルトの照明です。無塗装の真鍮で作られましたが、復刻版では別の素材もあります。滑らかな曲線が特徴です。
京都に「カフェ アアルト 京都店」があります。おしゃれな空間で、フィンランドのお料理が食べられます。「京の台所」として有名な錦市場から歩いて5分くらいです。興味のある方はぜひ。