インテリアコーディネーター試験の出題範囲はとても広いです。馴染みがない名前は覚えにくく、覚えてもすぐに忘れてしまいます。
そこで、勉強の息抜きを兼ねて、小説を活用するのはいかがでしょうか。登場人物の相関関係や時代背景が分かれば、理解が深まり、忘れにくくなります。
インテリアコーディネーターの役に立つ、面白い小説を紹介します。
今回は「ノースライト」横山秀夫(新潮社)です。
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しかくしか
「ドーマー」「アルコーブ」「二ッチ」という言葉が小説に出てくるよ!
椅子の各部の名称を記事の最後に載せているよ。
あらすじ
一級建築士の青瀬は、信濃追分に向かっていた。たっての希望で設計した新築の家。しかし、越してきたはずの家族の姿はなく、ただ一脚の古い椅子だけが浅間山を望むように残されていた。一家はどこへ消えたのか? 伝説の建築家タウトと椅子の関係は? 事務所の命運を懸けたコンペの成り行きは? 待望の新作長編ミステリー。
新潮社より引用
インテリアコーディネーター試験に活かせるポイント
登場人物
- ブルーノ・タウト:ドイツの建築家(「日本美の再発見」、グラスハウス)
- フランク・ロイド・ライト:アメリカの建築家(カウフマン邸(落水荘))
- ル・コルビュジエ:スイス生まれ、フランスで活躍した建築家(「モデュロール」、サヴォア邸)
- ジョサイア・コンドル:イギリスの建築家(鹿鳴館、ニコライ堂、岩崎邸)
建築に関する専門用語
- 敷調:敷地調査
- 草案(エスキース)
- 平面図、立面図、展開図、断面図
- 屋根窓:ドーマー
- 濡れ縁、回り縁
- 漆喰、珪藻土
- ユーティリティースペース、サニタリー
- ストリップ構造のサーキュラー階段
- アルコーブ、二ッチ
- プレゼンテーションボード
- ALCパネル:軽量気泡コンクリート建材
- レンダリング:3DCGソフトで色や陰影をつけた完成予想図
- バーガンディ:ワインレッド
この本は椅子の謎をめぐる小説ですので、椅子の各部の名称も覚えてしまいましょう。
まとめ
「ノースライト」は一脚の椅子の謎を追うミステリー小説です。
さまざまな謎が交錯しながら、物語が進んでいき、ラストに全ての謎が一気に解き明かされます。
また、主人公が建築士なので、設計事務所での仕事の様子を垣間見ることができるので、興味を持って読み進められます。
「ノースライト」をきっかけに、デザイナーズチェアの名前を覚えたり、椅子の構造の勉強をするのはいかがでしょうか。